【アルバム】マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』を紹介したい

マイケル・ジャクソンの名前を聞いたことがない人はおそらくいないでしょう。

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1982年のアルバム『Thlirrer』は「史上最も売れたアルバム」として現在もギネス記録となっている等、マイケルは「キング・オブ・ポップ」 の呼び名とともに音楽史に刻まれ、今もなお世界に影響を与え続けています。

その一方、尋常性白斑という病気からなる肌の色の変化や度重なる整形、児童への性的虐待疑惑や裁判等、常に世間の目やマスコミの攻撃と戦った人生でもあり、それは楽曲にも大きく反映されることになりました。

今回紹介する『Off The Wall』は、そういった批判の中に晒されていない、まだ「キング・オブ・ポップ」と呼ばれる前の1979年、マイケルが21歳の時に出されたアルバムです。

今回はそのうちから何曲かを、エピソードと共に紹介します。

『Off The Wall』について

『Off The Wall』はクインシー・ジョーンズのプロデュースの元制作されたアルバムで、『Thlirrer』、『Bad』を含めたいわゆる「クインシー三部作」と呼ばれる中の最初のものになります。

クインシー・ジョーンズは音楽プロデューサーである一方、アーティストとしても成功を納めています。名前を知らない人でも、この音楽を耳にしたことがある人は多いのでは?

マイケルがクインシーと出会ったのはアルバムが出る前年の1978年、彼がカカシ役で出演した『The Wiz』という映画の撮影現場の中でした。

『The Wiz』の音楽監督をしていたクインシーに、マイケルが「誰か僕に合うプロデューサーはいないかな?」と尋ねたところ、「僕じゃダメかな?」とクインシーが返したとの逸話が残っています。

マイケルは家族や所属レコードから猛反発を受けることになりますが、それを跳ね除け、マイケルとクインシーは翌年1979年に『Off The Wall』をリリースします。

これはビルボードのアルバムチャートで3位となり、1位にはならなかったもののアメリカで800万枚を売り上げるロングセラーとなりました。

曲紹介

さて、『Off The Wall』の中から何曲か紹介したいと思います。

1. 『Off The Wall』

このアルバムの表題曲ですね。作詞作曲はロッド・テンパートン。

ロッド・テンパートンは、クインシーに才能を認められた作曲家の一人で、マイケルやその他クインシーのプロデュースしたアーティストに楽曲提供を行なっていました。

あの『Thlirrer』もロッド・テンパートンの作詞作曲ですね。

Off The Wall は「型破りな」「突飛な」「気がくるった」といった訳になります。

意味合いとしては、「常識から外れている」といったところでしょうか。

歌詞の中では、以下のように使われています。

Life ain’t so bad at all If you live it off the wall

和訳すると、「常識から外れて生きれば、人生はそう悪いもんじゃないよ」といった感じでしょうか。

歌詞全体としては、芸能界を生きる若いマイケルに向けた、ロッド・テンパートンからのメッセージのようにも取れます。

2. 『Don’t Stop ‘Til You Get Enough』

作詞作曲はマイケル・ジャクソン。

この曲で、マイケルは初めて作詞作曲を務めることとなりました。

邦題は『今夜はドント・ストップ』

アルバムからシングルカットされた同曲は、ビルボードの週間チャートで一位を獲得しました。

曲としては、全体を通して裏声のみで歌われているのが特徴的ですね。

ちなみに、マイケルの囁くような特徴的な話し声は、できるだけ喉を痛めないようにするためなのだとかなんとか。

3.Rock with you

こちらも作詞作曲はロッド・テンパートンですね。

この曲もアルバムからシングルカットされました。

このあたりは、アルバムを知らない人でも聞いたことがあるのでは。

ちなみにRockは「岩」ではなく「揺らす」「揺り動かす」という動詞になります。

Rock with you は「君の付近に存在する岩」という意味ではありませんのであしからず。

歌詞の「I wanna rock with you」は「君と踊りたい」といった意味合いになります。

4.Girlfrend

作詞作曲は、かの元ビートルズのポール・マッカートニー。

後に犬猿の仲となる二人ですが、当時マイケルとポールは大の親友でした。

歌詞は、ボーイフレンドのいる女の子に向けて、「君は僕のものだって彼に教えてやりなよ」ということを伝えている内容になっています。

この次のアルバムには『Girl is mine』という、マイケルとポールが一人の女の子を取り合うという内容の曲が収録されていますが、これは繋がったストーリーなのでしょうか。

5. She’s Out Of My Life

作詞作曲はトム・パーラー。邦題は『あの娘が消えた』。

一緒に暮らしていた彼女が突然去っていってしまったという男の心境を歌っています。

この曲はこれまでのマイケルの楽曲とは違いかなり大人らしい仕上がりになっています。

クインシー曰く、マイケルはこの歌の収録中、何度テイクをとっても途中で必ず泣き出してしまったようです。

そのため、アルバムにも、最終盤涙で声が震えているものが収録されています。

終わりに

いかがだったでしょうか。

マイケル・ジャクソンについて少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。

もし気になった方は、Amazonプライムに登録していれば無料で視聴できるのでよければ。

それではー。

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